食べ物はうらめしい。 ～その６～

診察は結構待たされたが、いざ順番が来てみるとアッサリ終った。
舌癌の経過は順調。
ただ触診だけの診察である。
だから次回は造影剤を入れてＭＲＩで行うことになった。
これではっきりと転移の有無が分かる。

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その次回のことで診察後にナースとのやり取りがあった。
誓約書を提出せねばならないのである。
万が一異変が起きても、それは承諾の上受診するというものだ。
しかし、これがあっても医療過誤は裁判では問題になるだろう。
当たり前のことであれば仕方がない。
あきらめよう。

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そんなことを会話しているうちに気持ちが紛れた。

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自分が食べ物に固執していることに気づけたのであった。