いつになったら ～その１～

先日出先から支所に帰ってくると、駐車場にサッカーボールが１つ転がっていた。

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車を止めて確認すると空気もしっかり入っていて使えるものであった。
「隣の学校からのものじゃない？」と嫁さんが言ったが、その通り「猶興館」と印刷してあった。
隣は長崎県立の進学校なのである。

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前にも野球のボールが入ってきたことがあったし、サッカーボールもあった。
しかしそれはすぐに本人が取りに来て一言二言言葉を交わすことになっていた。
今回も「まぁそのうちに取りにくるだろう」と思って待つことにした。
もちろんボールは外に置きっぱなしにした。
気付いた生徒がそっと入ってきても持っていけるように。

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それからすっかり忘れていて、翌朝見たらボールがポツンと寂しそうに待っていた。