2011年1月15日土曜日

積雪 ~その14~



面白いものでこちらが準備をして待ち構えていると、人はなかなか来ない。

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青年教師(これも死語かも?)の頃に、朝寝をして気付いたら寝ている布団の周りで会員さんが経典を上げておられたことを、何かの時によく思い出す。
その頃は大きな教会には教会詰の独身教師が4人も5人もいて、若い方には部屋がなく広間で寝ていたのだ。
その頃はとにかく眠たかった。
昼まででも夕方まででも、どれだけでも眠れた。
だから、朝会員さんが来られる時間に支度をして、布団を片付け、広間を準備してお待ちする態勢が本来なのだが、それが起きれないがあるのだ。
そんな時は鍵を持っている会員さんが開けて入ってきて、私達青年教師が疲れているのを知っておられるので、起こさずに、そっと朝の掃除をして朝詣りをされていたのだ。
最後まで気付かない豪傑もいたが、私などは途中で気付いて、慌てて飛び起きて布団を丸めて控室に飛び込んだ思いで何度もある。
会員さんはそんな姿を微笑ましく思っていただいたようだ。

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昔話はそれくらいで、現実に話を戻そう。
会員さんが来られたのは式典が始まる20分くらい前からである。
時間としては6時40分くらいか。
それまでコーヒーを飲んで、今日お話しすることをもう一度確認して、新たに気付いたことを加えてみたり、そんな準備をしていた。

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崎戸にしていも平戸にしてもここで新年を迎えるのは初めてなので、さぁどんな展開になるかも楽しみであった。

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