喜んでもらえたら・・・ ～その８～

控室は教会長室。
おばあちゃん達が着替えをしているので入られない。
「そこまでするか？」と言いたくなるくらい着替えに力が入っている。
手が込んでいるのだ。

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そんな中、進行表にないサプライズとして、私たち夫婦の踊りを考えていた。
ピンクレディーのＵＦＯである。
これは私が学生の頃に流行り、京都ホテル屋上のビアガーデンのステージで踊ったことがあるのだ。
その当時２１歳だったと思う。
踊り終わった後に大きな拍手をいただいたが、サラリーマン風の人が走って近づいてきて、質問された。
「あなたは学生ですか？それとも社会人？」
一緒にきたグループの中で賭けをしたらしい。
その彼は私を学生としてそちらに賭けていると言う。
「私は大学生です。」と答えると、とても喜んで握手をして帰って行った。
彼が帰りつくとその席が大いに盛り上がっていた。
妙に青年部長に褒められた記憶がある。

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そんな当時のことを思い出しながら、夜な夜な夫婦で練習をしてきたのだ。
これは絶対に会員さんに知られては面白みが半減すると思って、本番まで秘密にしてきたのだ。

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さぁ、前の人が終わった。
司会には今しがたこっそりとＣＤを渡しておいた。
幕開けだ！