癌患者座談会？ ～その６ 最終章～

待ち遠しい時間が経ったが、いよいよ名前を呼ばれて診察の順番が来た。

　　　　　◇　　　　◇　　　　◇

待合室の癌仲間には挨拶をして、診察室に入った。
そして持って来た人間ドックの検査結果を提出した。

「まぁ、血液の数値は安定していますね。」
「では少し触らせてください」
ということで、いつもの触診になった。

　　　　　○　　　　○　　　　○

口の中をあれこれ触られるのは吐き気がする。
気分が悪くて、痛いのだ。
その後、外からも押さえたりする。

　　　　　△　　　　△　　　　△

最後に、「触ってみても転移はなさそうですね。　今日のＣＴ検査からも異状はみつかりませんでした。」
「手術は何時でしたか？」
「１年前の明日です。」
「放射線治療が全て終ったのは？」
「７月末です」
「では、７月までは毎月診察をして、それ以降は二ヶ月に一回に減らしましょう。順調です。」と言われた。
次回を予約して診察室を出た。
待合室で皆さんに報告すると、拍手をしてくださった。
「本当に良かったですね。」
「これからも頑張ってください」

　　　　　☆　　　　☆　　　　☆

皆さんは４ヶ月に一回なのでもう会えないかもしれない。
そんな人たちと偶然会わせてくれた神様に感謝すると共に、声を掛ける勇気をくれたことにも感謝である。
どんだけ気持ちが楽になったことであろうか！！