2010年7月30日金曜日
閑話休題 またまた出ました。 ~その3~
今だから思い出すことがある。
それは放射線治療が重なる度に、顔が熱を持ってしまって夜に眠れなくなったことだ。
それは口の中がやけどをしているという状態と同じで、表面の皮膚もやけど状態なのである。
だから日焼けと同じように熱いのである。
手を当ててみても顔だけがやたらに熱かった。
◇ ◇ ◇
そこで嫁さんが柔らかい氷枕を買ってきてくれて毎晩それを頭の下に引いて寝た。
それが一番気持ちよかった。
それがないと眠られないのである。
だから朝起きたらまずそれを冷凍庫に戻ることが日課になった。
ついこれを忘れていると、寝る時に大変なことになる。
予備は無いのである。
だからゴムでできたいわゆる水枕に氷を入れて準備をしれくれたりした。
しかしそれは迷惑を掛けることなので、自分で忘れぬように冷凍庫に入れに行っていた。
○ ○ ○
30分掛けて病院に行って、20分ほど放射線を浴びて、精算を済ませてまた30分掛けて帰ってくる。
そんなことの繰り返しを苦に思わない自分はがんばっていると思っていた。
放射線を浴びる前にプラスティックの面を着ける。
自分の顔の型を取って合わせた面である。
それを始まる前に毎回ボルトのようなもので台に固定するのである。
それをされると全く身動きができない。
口も開けておいて、その面の突起が6センチほど口の中に入ってきて、それを噛むようになっていた。
マウスピースではないが、それで更に固定するのである。
とにかく咳が出そうになる。
咳などで動きそうになると手を挙げて放射線の照射を中断してもらう。
その都度手間のかかるお面を外してくれる。
それもまた気の毒い。
☆ ☆ ☆
そんなことを思えば本当に迷惑を掛けながら治療を受けてきたと思う。
そんなことをここでしっかりと思い出して感謝をしたい。
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