昼食をすっかりご馳走になってしまった。
◇ ◇ ◇
腹が一杯だ。
御礼を申し上げて帰ろうとすると、もう少し待ってほしいと言われる。
それは一向に構わないのだが、理由を聞くと、釣った魚をさばいてくれているという。
帰って自分でしようと思っていたことなので申し訳ない。
そして「あらかぶがあったのでそれも入れています」だって。
昨日一昨日に釣れたものらしい。
まさに釣りに来て坊主だった人が魚屋さんで買って帰るようなものだ。
照れくささもあったが、せっかくのご厚意なので有り難くいただくことにした。
○ ○ ○
帰り際に「先生、次は何時来る?」と師匠から声を掛けられる。
「いや、その、まだ決めていませんけど・・・」
「まぁ間をあけずにまたいらっしゃい。こんどは朝早くでもいいよ」
そんな言葉を掛けられて、お宅を後にした。
☆ ☆ ☆
お土産は釣った倍の量の魚であった。
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