
サッカー部の部活は毎日やっているだろうが、さっぱり気付いてくれない。
私もそのサッカー部の姿に出くわさないのだ。
「野球部に渡してもなぁ」という中途半端な気持ちがあった。
◇ ◇ ◇
ある朝、背広を着た先生らしきが通っているのを見た。
「よしこの先生に預けてしまおう」とも思った。
しかしそれを思い留まったのは、「ことが大げさになるかも?」と思ったからである。
○ ○ ○
へたに事情などを話すと犯人探しが始まって、誰かが叱られることになるかもと思ったのである。
そうなると渡す相手を考え出す。
登校時の生徒はとにかく急いでいる。
そんな時はなかなか声が掛けられない。
さらに校門には先生が迎えに出ている。
そちらとは関わりたくない。
下校時はゆっくりと帰っていて余裕もあるが、今から家に帰るのに学校のボールを預かっても困るだろうと思った。
そうしているうちにチャンスは訪れた。
校門のところで昼間写生をしている女生徒を見かけたのである。
☆ ☆ ☆
さて、この子らがうまくやってくるか分からないが、この子らに賭けてみようと思った。
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