喜んでもらえたら・・・ ～その１１～

司会者も隠し芸を持っていた。
手品である。
曲はゴッドファーザー。
これも合っている。

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会場からお手伝いを頼んで若婦人が上がる。
うまく使って手品が進む。
アシスタントは奥さんだ。
息がぴったりだ。
こんな仲の良さを見られて嬉しかった。
普段から想像はしていたが、案の定そうだった。
人柄が出るものだ。

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舞台の上の手品がトラブルを起こす。
上手くいかない。
しかしそれがまた楽しい。
会場は大受けである。
しゃべりも上手い。
失敗を上手くカバーしている。
落ち着いて、正直にしゃべることが観客を納得させていた。

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この人からも、心が伝わってくる。
そんな手品の披露だった。
暖かい。
ほっとする一時であった。