少しずつ ～その４～

　
お姉さんが帰った後でやっと話を聞くことができた。
これからの話はご本人に許可を得て書いていることを最初に断っておく。

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いつも通りにデイケアーに行く途中に具合が悪くなった。
それでも我慢できる範囲だったので、かかりつけの病院のまえを車が通ったが、その時には言わずに施設についた。
そこで降りたがどうしてもそのままデイケアーをしてもらう気持ちになれず、看護師に訴えた。
するとその日はたまたま医師が施設に来ている日だった。

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さっそくに診てもらうと、ここでは手当はできないので病院へ搬送しようということで救急車で向かった。
それでも施設に医師が居たことで応急処置をしてもらい、それで一命を取り留めた。
病院に着いた頃には症状もすっかり落ち着いていたが、大事を取って検査を受けた。
結局計算するとほぼ一か月の入院となった。
その間、教会に連絡しようとも思ったが電話番号が分からずに今日に至ったという。
電話帳で調べればという向きもあろうが、そこは田舎の人。
そんな無理はできない。

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今日の連絡がご本人なりの精一杯だったのだ。