福岡の山の中からはるばる来た義弟に喜びを味あわせてやりたい。
そんな気持ちで必死だった。
◇ ◇ ◇
しかしそんな気持ちも届かず、坊主だ。
「こりゃ、鯵はおらん!!!」と諦める。
そこで一旦支所へ帰る。
昼飯を食べながら話をする。
この平戸に来て全く当たりがなかったことをだ。
そして話しているうちに別のことが頭に浮かぶ。
「初心者を連れているからと言って、消極的になるのは間違っていたかも」と。
○ ○ ○
そうなのだ平戸にはもっと釣りの対象魚はいる。
しかしもっとも釣りやすいのが、サビキで釣る小鯵なのである。
これは当たりに合わせることもいらないので、誰でも釣れる。
鯵の口はそんなに弱くない。
多少ほったらかしていても、バレることはない。
それが理由で、義弟を鯵釣りに誘ったのだ。
☆ ☆ ☆
そこから次にすることが浮かんできた。
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